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新英語教育研究会神奈川支部HP

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ルターの社会科ノート

社会科っぽい話を集めてみました。

2018.09.10  大坂なおみさんの「次は東京で勝つ」発言について気になって調べてみました
 ●ある方がfacebookに以下のような主旨の書き込みされました。
大坂なおみ選手が記者会見で「次は東京で勝つ」と言っていたが東京五輪でも勝って金メダルと報道されていた。
来週から東京で始まる東レパンパシフィック選手権の間違いかと思う。
そこで、私は大坂なおみさんの「次は東京で勝つ」発言について気になって調べてみました。
私の結論は、日刊スポーツは誤報(9月9日23時48分)を訂正(9月10日9時47分)した。
産経グループは2020年東京オリンピックを推進したがっており、大坂なおみさんとオリンピックを意図的に結びつけたと考えています。
フェイクニュースではないが、私は産経の手法が許せない。
現在、NHK総合やフジテレビ系テレビで「復旧財源に5億4,000万円支出 安倍首相が指示」のようになんでも「安倍首相」がやっている感を出す報道が跋扈しています。
同じく、私には許せない。
1)東レ・パンパシフィック・オープンで勝ちたい:ふつうのニュース
●大坂なおみ全米制覇「次は東京で勝ちたい」一問一答
[2018年9月10日9時47分 ]
https://www.nikkansports.com/sports/news/201809100000168.html
-次の夢は何か
次は(東レ・パンパシフィック・オープンで)東京に行くので、勝ちたい。あまり遠い先のことは考えたくない。
●大坂「次は東京、優勝できれば」。セレナと対戦の夢を叶え、今後についても語る[全米オープン]
THE TENNIS DAILY 2018年9月10日 18時00分
https://www.excite.co.jp/News/sports_g/20180910/The_tennis_daily_33340.html?_p=2
次の夢を聞かれた大坂は「次は東京へ行くので、そのトーナメントで優勝できればと思います」と笑顔で話し、続けて「一歩ずつ歩んでいきます。あまり遠い先のことまで考えずに」と語った。

2)東京五輪金宣言と本人発言:誤報だと思います
●大坂なおみ「自信ついた。楽しみ」東京五輪金宣言
[2018年9月9日23時48分]
https://www.nikkansports.com/sports/news/201809090001034.html
2年後の東京オリンピックについては今回の全米優勝で「自信がついた。とても楽しみ」として、金メダルを狙う考えを明かした。
3)東京五輪金と本人を結びつける:産経グループによる意図的なニュースだと思います
●大阪人もびっくり! 大阪出身の大坂なおみ快挙に祝福の声「東京五輪で金メダルを」
2018.9.9 11:13
https://www.sankei.com/west/news/180909/wst1809090023-n1.html
大阪市浪速区の主婦、金沢由貴子さん(66)は「大坂という名字だから気にはなっていた」といい、「若いからもっと成長できるはず。東京五輪でも活躍してほしい」とエールを送った。


2018/09/11追記:
デマ・誤情報について考えたこと:
フェイクニュースの典型が「湾岸戦争のときにアメリカが流した、重油にまみれた水鳥の映像」だと考えています。
鳥が可愛そうと感じて、そういうことをするイラクの人は悪い人たちだと思いこませた。
また、以下の記事にあるように、中学生のTくんが「ひよこミキサー」という動画を観て、テロリストを恐怖の対象として認識した。
以上の事実を踏まえると、私はこういう情緒・感情に訴える手法は一定の効果があり、この手法にも警戒したいと思っている。
●適応指導教室での中2のTくんとの会話。以下の「ルター」は私です。以下、ブログ記事の要約。
ルター:Tくんは映画は観ますか? 今までで好きな映画は何ですか?
Tくん:バック・トゥ・ザ・フューチャーです。ルター先生は,恐い映画は観ますか?
ルター:恐い映画は「羊たちの沈黙」など観ましたが,必ず目をふさいでいました。悪い物は観ません!
Tくん:僕は動画で「ひよこミキサー」を観ました。
ルター:それはなんですか??
Tくん:ひよこをミキサーにかけるんです…。
ルター:そういうのは見ない方がいいですね。悪意に満ちています。
Tくん:ひよこをミキサーにかけていたのはテロリストなんですよ。お前たちもこういう目に遭うぞという脅しでした。黒い顔面マスクをしていました。
ルター:お~,なんということでしょう。本当でしょうか? テロリストは悪い人たちであると言いたい人が作った映像かもしれませんよ。湾岸戦争のときにアメリカはわざと重油にまみれた水鳥の映像を流し続けました。アメリカの人々はそういう映像を見て鳥が可愛そう,そしてそういうことをするイラクの人は悪い人たちだと思いこまされました。でもそれはイラクの人がやったものではなかったそうです。油まみれの鳥どころでなく,反対にアメリカはイラクの人たちを劣化ウラン弾でバンバン被曝させて,自分たちの兵士まで被曝させたのです。
https://plaza.rakuten.co.jp/shineikenkngw/diary/201202290001/

2009.12.26 ルターの社会科ノート:企業と投資家の関係を恋愛にたとえる
 中3のIさんと公民の授業(12.25.09)。株式会社について説明。
「総会屋って、知っていますか? 株主総会に来て、企業を困らせる人です。職業のようになっていますので、総会屋さん対策するために企業も同じ日に総会を開いたり、工夫しているようです…」
「デイトレーダーって聞いたことありますか? この人達はパソコンを使って、株価の上下を利用して、安く買って高く売り抜けようとします。こういう人は企業にとって良い存在ではありません。企業にとっての理想的な投資家ってどんな人だと思いますか? では恋愛に喩えてみましょう。Iさんのことを好きだって言う人がいて、喜んでおつきあいしたら、Iさんが30代になったら『僕は若い人が好きなんだ。さようなら』って言ったら、嫌だと思いますよね? デイトレーダーは恋愛の相手をコロコロと替える人のような存在です。おつきあいする相手は、貧しきときも病めるときも末永く愛してくれる人が良いですよね? 企業にとって良い投資家とは、株価の浮き沈みに関係なく末永く投資してくれる人です。また、最近では社会貢献している企業や自分の住む地域に貢献している企業(京王電鉄・京急などの私鉄の株を買う)ということで株を買う人もいます。こういう投資家も企業にとって良い投資家です。恋愛で言えば、自分のことを良いと思ってくれて好いてくれるのがうれしいのと同じです。」
「株の話では『インサイダー取引』というのがあります。これは犯罪です。内部情報を知っていて、株価が上がるのを知って買ったり、逆に株価が下がるのを知って売り払ったりすることを言います。」このことについては内田樹さんのブログ「モラルハザードの構造」(http://blog.tatsuru.com/2008/01/19_0927.php)を要約して話した。それにあわせて、ルターが小学生5年の時に家庭科のT先生に叱られた話をした。家庭科のエプロン作りの型紙として模造紙(50円)を買ってくることになっていて、ルターは母親に言い出せずに、厚手の茶色の紙袋をかわりに持っていった。しかし、授業の直前に他の生徒達がほとんど模造紙を持ってきたのを見て、もう1人の生徒と一緒に学級委員だったルターは事務室で模造紙をもらってしまったのだった(実際やってみたら紙袋でも十分だったのだが…)。それを知ったT先生は「みんながそういうことをしたらどうなると思うの!」とおっしゃって、ルターを叱り、ルターは返す言葉もなく泣いてしまった…。学級委員という特権を利用するということを許さなかったT先生のおかげで、ルターはそういうことをしないように心がけており、小学5年生という子どもの頃に悪の芽を摘んでもらえたことを感謝している。モラルハザードが起きないようにするには「みんながそういうことをしたらどうなると思うの!」という自戒を各自が心に抱くことでしか避けられないのかもしれない。

 株式会社の話題でここまで話すか…と自分でも思いますが、話したくなってしまうんですね…。すみません。

2009.12.26 ルターの社会科ノート:社会保険(社保完)
中3のTくんと公民の授業(12.22.09)。社会保険についての図表を見ながらお話。
「国民健康保険ってありますね。ちょっと昔は、国民健康保険が医療費の3割負担で、サラリーマンの入っていた社保(組合保健)は1割負担。支払う料金が安いというメリットがありました。今は3割に変わってしまいましたけれども…」(次回のために変遷をきちんと調べておこう…)
「雇用保険っていうのは、会社が倒産したり、一方的に会社から解雇されたりすると、本人も家族も路頭に迷ってしまいますから、給与よりも少なくなりますが、仕事を探している間にお金が支給されるというものです。自己都合の場合でも支給が遅くなりますがもらえます。ハローワークって、知っていますか? 仕事にHello(ハロー)って言っているわけですが(笑)、昔は職業安定所、職安って言っていました。そこでもらいますが、世の中には悪い人がいて、自己都合で仕事をすぐ辞めては雇用保険だけをもらおうとする人がいます。それを防ぐために12ヶ月以上(倒産などでは6ヶ月)勤務しないと支給しないことにしていますし、そういう悪い人をちゃんと調べています。」(以前は3ヶ月だったと記憶していたので、そう話してしまったので訂正しないといけない)
「厚生年金は国民保険よりも安い掛け金で済みますし、これから一本化するようですが厚生年金はかなり有利でした。ですからフリーターなんて言って気楽に働くのを肯定している風潮がありますが、気をつけてください。アリとキリギリスの話、知っていますか? もともとはアリとセミで、定住民と移動するロマ人(ジプシー)のような人たちを指しているわけですが、社会保険の有無で大きな違いが生じてしまいます。新聞の求人案内で『社保完』って見たことありますか? 社会保険完備という意味ですよ。社会保険完備の会社に就職するのかそうでないのか、大きな違いです!」とお話しした。このぐらいお話ししてやっと、教科書や図表が活きてくるっていうものだ…。
遅ればせながら、ルターも相談員になった今年から「社保完」になったんですよ…。だから実感を込めてお話しできるのです。

2012.03.14 ルター、学校へ行く(相談員3年目+サポート校1年目 その54):社保完
 ルターは適応指導教室で不登校の中学生の勉強を教えているのだが,今日は中2のNさんにこんなことをお話しした。
「Nさん,4月に中3になったら,ぜひ学校で公民を習ってほしいのです。公民というのは政治・経済・倫理社会(哲学)などの内容が入っているんですよ。英語の会話文でWhen do you practice judo?なんて,会話文を習ったって,哲学や倫理観は培えません! 
もしも,ということもあるので,今からお話ししますが,社会保険ってわかりますか? 社会科のY先生は必ず中3の生徒に教えていらっしゃいます。アルバイトするとか,フリーターとかいろいろありますが,自分の権利を守らないと大変なことになります。『名ばかり店長』ってわかりますか? 残業代をカットするために,名前だけの管理職にするっていうことなんですよ。ひどいですね。『馬車馬のように働く』という言葉がありますが,意味わかりますか? 馬車馬は横を見ないように目隠しをしているんですよ。働いて働いて,年を取って,『あれっ?』て,いうことになりかねないんですよ。
『社保完(しゃほかん)』って求人広告に書いてありますが,社会保険完備ということです。
1つめは雇用保険で,職業安定所を職安(しょくあん)って言いますが,今はハローワークと言っています。会社が倒産したら路頭に迷ってしまいますので,職安に行くとお金が出ますし,仕事の斡旋…,「あっせん」っていうのは紹介のことですが,そういうことをしてくれます。
2つめは健康保険。国民健康保険が3割負担,昔は健康保険は1割負担だったんですよ。今は3割負担でメリットが減りましたが,入っていなければ,10割負担です。アメリカはそれが問題になっていて,保険に入っていないので,病院に行けない人もいるんです。
3つめは厚生年金。入っていない場合は国民年金です。
「社保完」には,このようなメリットがあるんですよ。だから「社保完」の職場で働いているのと,そうでないのとでは大きな差が出ます。フリーターなんて言葉に騙されてはいけませんよ。」と。

 今,ネットで調べたら「労災保険」を忘れていた。4点セットなんですね。
 中3の生徒にはここまでしっかり伝えるのが大人の責務だと私は信じている。ちなみにルターが私立高校の非常勤を辞めて,現職を選んだのは「社保完」だからというのもひとつの理由(1年ごとの契約更新だけれども…)。

●参考:http://www.office-onoduka.com/nenkinblog/2007/08/post_105.html
社保完の「社保」は社会保険を意味しています。
そして、求人誌などで使われる「社会保険」には「雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険」の4つがあり、社保完や社会保険完備となっているところは、これら4点セットが完備されているということと意味しています。

2009.12.23 ルターの社会科ノート:善意に気をつける+自分の見ているように他の人が見ているわけではない
 ルターは文学部史学科西洋史専攻で、英語の資格だけでなく、社会科も持っているんですよ(自動車のペーパー免許と酷似してますけれども…)。そこで少しずつ、社会科ノートを書きためていこうと思った次第。
●中3のTくんと公民の授業(10.15.09)。平和について、佐々木貞子さんやキング牧師のことを読んだあとで、「平和や飢餓のためになにができますか?」と問うと、「ユニセフに募金する」と言ったので、ルターは「日本ユニセフとユニセフは別だという話もある。また職員の給与などの組織の維持にかなりの額のお金が使われているとも言われている。黒柳徹子さんは個人の口座に寄付を呼びかけているのもそのせいである。ですから、支援する団体をよく選ばないといけない」「また、アメリカの小学校でアフリカの奴隷を買い戻す運動をしていて、それがかえって奴隷を生み出すシステム強化になっているという指摘があった」など、知っている範囲のことをお話しした。また、自分が元気でいることが世の中を良くするのである、寄付ができるような人でいることが世の中にも貢献することになるという自説を展開した。
●中3のNさんと公民の授業(12.21.09)。先週、Vital Japanの小田さんから伺った話を話してあげた。「日本が使っている太平洋中心の世界地図を見ていると日本とアメリカは近い。しかし欧米が見ている大西洋中心の世界地図だと日本はFar East(極東)に見えてしまうんですよ」「オーストラリアの世界地図は逆さまですよ」と話すと、とても驚いていた。自分の見ているように他の人が見ているわけではないということ。そういうお話って大切ですね。



2009.12.10「相手に軽く殴らせておいてから思いっきり殴り返す」のルール

12月8日は真珠湾攻撃で太平洋戦争開戦。
「アメリカから見て、ハワイは遠いですね。真珠湾を攻撃されてもアメリカ本土は痛くもかゆくもありませんね。戦争する人たちは自分たちの方が正義であると自国民に対して大義名分が必要なので、相手に軽く殴らせておいてから思いっきり殴り返します。アメリカは知っていて、日本に攻撃させておきました(と言われております)。2001年の9.11も同じですね。ニューヨークのセンタービルが垂直に破壊されたわけですから、そこにいた人は悲劇でしたが、本土が大爆撃された訳ではありませんね。その直後にアフガニスタン爆撃です。「アルカイダをかくまっている」という名目ですが、とばっちりもいいところです。
 あ、でも「相手に軽く殴らせておいてから思いっきり殴り返す」というのはアメリカばかりではないですよ。1931年柳条湖事件(関東軍が線路を爆破したのを中国のせいにした)から始まる満州事変、そして1937年廬溝橋事件(中国が銃を撃ってきたというのが日本側の理由)に始まる日中戦争も「相手に軽く殴らせておいてから思いっきり殴り返す」のルールに基づいて、殴ってこないなら軽く殴られたように演じてしまうわけです。そして思いっきり殴る。
「相手に軽く殴らせておいてから思いっきり殴り返す…、そういうのは先生は嫌いだな」、とお話するようにしています。このくらい話さないと真珠湾攻撃に言及する意味がないとルターは思うんですよ。


2009.12.30 ルターの社会科ノート:生き生きといきる

●中3のNさんと公民の授業。戦争と平和についてのページで、映画『火垂るの墓』が出てくる。
「『火垂るの墓』の原作者の野坂昭如さんを知っていますか? 戦争の中で衰弱して亡くなった節子のお兄さんです。映画の中では駅で死んでいるような設定でしたが…。あのような悲しい思いをしたので、その反動で、野坂さんは戦後は生き生きとしています。タモリさんがものまねしたり…、野坂さんはテレビにもよく出演していました。「オモチャのチャチャチャ」の作詞をしたり、『ソ、ソ、ソクラテスかプラトンか、ニ、ニ、ニーチェかサルトルか。み~んな悩んで大きくなった (大きいわ 大物よ) 俺もお前も大物だ~』と、コマーシャルソングで歌いました。当時、私は子どもだったので、ニーチェ(Friedrich Nietzsche 1844-1900)とサルトル(Jean-Paul Sartre 1905-1980)は同時代かと思っていました。ニーチェは19世紀、サルトルは20世紀に活躍した哲学者です。」
「サルトルとライバル関係にあったカミュが書いた『異邦人』は、日々を緩慢に生きていた主人公が偶発的に殺人事件を犯し、その事件を境に生き生きするという矛盾した在り方を描いています。小説は『きょう、ママンが死んだ』で始まりますが、お母さんの葬儀で泣かなかったことが「非情だ」と死刑判決になる裁判で不利な証拠として採用されてしまいます。ちなみにカミュはハンサムで、サルトルはそうではありませんでしたが、パートナーのボーボワールは美人で日本にも2人で来たことがあります。」「大きな事件が起きないうちから、生き生きとした暮らしをしたいものです…」などなど、お話しした。加筆してありますが、実際、野坂さんの歌は歌いましたよ。

●昨夜は映画『容疑者Xの献身』を観た。数学教師・石神が恋を知り、大きな事件を経て、献身することによって生き生きする話だった。せつないですね。



2010.01.21 百人一首、崇徳院、『雨月物語』の白峯、菊花の約、小泉八雲「守られた約束」、藤本 義一さん
 今日は高校。隣の席の国語のS先生としばし歓談。S先生は「麿(まろ)」を自称、平安貴人の心をお持ちで、「和歌を詠めないような男性と恋愛するのはダメ」と生徒に説く。ルターは昨日、中学生達と百人一首大会だったので、「瀬をはやみ~」の崇徳院が怨霊になった話を北野武さんの番組で観たので、それをお話ししたところ、『雨月物語』の白峯(しらみね)がその話です、と教えてくださり、角川ソフィア文庫とマンガになった中公文庫を見せてくださったので、ルターは迷わず、マンガをお借りした。そしてマンガ『雨月物語』で「菊花の約(きくがのちぎり)」という親友との再会の約束を守るため、約束の日の夜、自刃した男が魂となって現れる話が載っていて、「あれ、この話、読んだなぁ」と思ったら、今、読んでいる、『小泉八雲集』(新潮文庫)の「守られた約束」だった。
S先生は「明治維新の西欧化でガタガタになってしまったが、それ以前はふつうの人々が(神話などの)知識を持っていたようです」と教えてくださった。中学の友人Oさんが「明治維新が問題だ」と言っていたのと符合した。私も日本人として少しずつ取り戻していきたい。

朝日新聞の夕刊で藤本 義一さんのインタビューが載っていて、興味を持ったのでwikipediaで年譜を見たら、「1975年『雨月物語』の現代語訳を発表。上田秋成を書こうとした矢先、井伏鱒二から執筆を止めるよう説得された。これは、上田秋成を書いた人は非業の死を遂げると共に、本居宣長の力によってそちら側から資料が書かれている故に仕事に行き詰まる事からという理由であった。しかしこれが井原西鶴の研究のきっかけとなり、『サイカクがやって来た』(1978年)、『元禄流行作家-わが西鶴』(1980年)などを発表。」という一節を見つけてビックリ。
『雨月物語』はこれから読んでみたいと思う。
(『魅せられたる魂』全3巻を取り寄せたので、まずはこれから読みます。)




2010.01.21 ルター、学校へ行く(私立高の5年目+相談員1年目その30):Give me chocolate
中3のNさんが問題集をしていて、He taught me how to ~.という文がよく分からないと質問してきた。そこで、まず、how to「どのように~するか」という意味だと確認。I don’t knowやDo you know ?につければ、SVOで、teach me などにつければSVOOだと説明しようと思い、「5文型って知っていますか?」と話を振って、「SVOOの簡単な例ではGive me chocolate.というのがありますが、これ、どんなときに言ったと思いますか?」と問うと、「バレンタインデーですか?」と言うので、ルターは「進駐軍って知ってます?」「いいえ」「GHQってGeneral Headquartersの略ですが、マッカーサー元帥って分かります?」「あ、知ってます」というやりとりがあり、1945年の敗戦で日本は占領され、進駐軍のジープに子供たちが群がってGive me chocolate.と言っていたんですよ、とお話しした。「でも、そんな子供たちを苦々しく見ていた大人もいたと思いますよ。節操ないな~って。『武士は食わねど高楊枝』って知ってます? 食べなくても食べた振りをして、武士はプライドを保つんです。でも日本の人たちは貧しい生活から解放されたのが嬉しくて、あまり抵抗しませんでした。チョコレートやジャズが入ってきて喜んでいました。でも、イラクやアフガニスタンの人たちは武士のように誇り高いんですよ。バグダッドは千夜一夜物語の舞台で、古い歴史があります。アメリカの人はおかしいな~、支配しやすい日本と違うな~って思っていると思います。ベトナムでもイラクでもアフガニスタンでも大失敗です。イラクにジャズを持っていっても喜ばないと思いますよ。」と一気にお話。Nさんは感心していて聞いてくれた(と信じたい…)。話し終えて、他の生徒を見てから、「大丈夫でした?」と訊いたら、「できました」と問題集を見せてくれてホッとしたルターです。



2010.02.21 ルター、学校へ行く(私立高の5年目+相談員1年目その39):歴史マンガを読む
金曜日は午後の1時間を使って、笠原 一男監修『学習漫画日本の歴史―集英社版』(1982)、木村 尚三郎監修『学習漫画 世界の歴史』を中学生の皆さんと読んだ。みんな食い入るように読んでくれた。昨日の例会で、アメリカに留学した方から、「日本の歴史」「現在の首相のこと」について問われて困ったことがあるというお話が出た。まず歴史を知ることをお薦めしたい。
多くの人々がひどい目に遭いました。なぜそうなったのかを知り、同じ轍を踏まないこと、すなわち「教訓」としての歴史というべきものがあります。そしてもうひとつ、歴史を知って「過去と対話すること」で今何を言うか(what to say)が定まるという意味で「自分のいる現在の位置を照らしてくれる相手」としての歴史があると思います。(通時あっての共時です。物語あっての説明です。というのがソシュールの言いたいことだったと私は思います。)

・『日本の歴史』では、江戸時代、田沼意次の頃に「役人の子はにぎにぎを良く覚え」(役人の子は赤ん坊の頃から賄賂を求める仕草を早く憶える)と塀に落書きしてあるのを消している場面があったり、徳川吉宗の時代に文武両道で武道が奨励されたため、乗馬に不慣れな武士が苦労している様子が描かれたり(それは大企業でTOEFL対策など英語を学習させられているサラリーマンの方々の姿と重なる…)など、小技が効いている。また税を納めなかったために水攻めの刑にされた農民の悲惨な様子、東北の飢饉で身売りや間引きが行われたことなど、民衆の苦しみが描かれている。具体的に絵になっているので教科書でさらっと通り過ぎるのとは大きく異なり、グッと迫ってくる。また、大塩平八郎は蔵書を処分し私財をなげうち民衆に食べ物を与えるが、最後は不当な米価つり上げを放置する奉行を討とうと武装蜂起し、鎮圧される。その義侠心に心打たれ、読んでいて涙ぐんでしまった…。各巻で美術作品も美しく扱われていて、円山応挙の作品が心に残った。
 最終巻では戦後処理で全面講和か単独講和かが論じられ、著者は全面講和支持なんだろうな~ということが読み取れて、うれしかった。
 
・『世界の歴史』では、16世紀にスペインと対立している頃から、イギリスが裏から介入する様子が描かれ「おお、イギリスらしいな~」と思わせてくれる。1800年代、イギリスが銀の流出を取り戻すべく、中国にアヘンの密輸を開始、中国では、一時的なアヘンの快楽で生活苦から逃れようと、民衆がアヘンにのめり込む。林則徐が強硬手段でアヘンを排除、その後、アヘン戦争に至っていくようすが克明に描かれる。アヘンの恐ろしさ、ヨーロッパ列強による侵略のあくどさが伝わってくる。また、第1次世界大戦では、初期は飛行機を地上から銃で撃ち落とせるぐらいだったのに、戦車や毒ガスや順次登場する場面、映画『西部戦線異状なし』(原作はレマルク)のラストシーンさながらで、兵士が花に手を伸ばして銃で撃たれる場面(映画では蝶に手を伸ばす)が描かれていた。いかに第1次世界大戦がヨーロッパにとって重いものだったかを伝えるには、教科書の文字よりも、こういった漫画が有用なのだと思う。

・さて、現代の「アヘン」(時間を使わせる、人心をすさませる)は「携帯電話」「裁判員制度」「ネットゲーム」「テレビのクイズ番組(アタック25は好きですけれど…)」「健康情報」だと私は思っている。排除できるかな??
そういう問題意識を持つためにも、この歴史漫画を読んでほしい。でも、入手できるのは改訂版になっているので、同じ内容になっているか…、それがちょっと心配です。
学習漫画日本の歴史 20巻+別巻2冊 22冊セット¥ 21,000(6000円程度の文庫版10巻もある)
学習漫画 世界の歴史[全面新版] 全20巻+別巻2 全巻セット (単行本) ¥ 22,050


2010.02.24 歴史マンガを読む(その2)
今日は『学習漫画 世界の歴史』を読み進めた。バンドン会議が決裂しそうになったときに、周恩来が「存異求同」と述べて、場をおさめた話が載っていた。異なるところ(意見)はそのままにしながら、同じ(同意できる)ところを求めていくという意味。言葉の使い方は大切だなと感じた。



2017.10.23 ルター、学校へ行く(通信制高校5年目 その15):池上彰さん+ポルポト+パナマ文書
カテゴリ:カテゴリ未分類
英語科のN先生とお昼休みに歓談。昨日の衆院で池上彰さんの選挙速報の話を話題に振った。ビアーズの『悪魔の辞書』になぞらえた池上さんの『悪魔の辞書』の定義「選挙速報」は「翌日になればわかることに必死になること」といきなりの自虐ギャグ! そんな話をして、さらに「TBS系列の選挙速報では問題のあった8人の候補の当落を取りあげ、『パンツ泥棒』の議員が当選と報じていたんですよ、『30代の頃のことだから地元の人は受けいれているのかな』的なコメントがあったりして驚きました」とお話しした。(今までそんなリアルな報道ありましたか?) 
そこから池上彰さんの『そうだったのか現代史』は良い本ですよという話題をルターが振って、「朝鮮半島が38度線に落ちつくまでに行ったり来たりしていた」「ポルポト派が知識人層を大量虐殺していた」ことをこの本のおかげで知ったのですと話すと、「図版があったほうがよくわかりますよね」と賛同していただけた。さらに選挙監視中に殺害された中田厚仁さんのこと、そして中田さんの遺志を継いだお父さんの武仁さんのお話をした。Wikipediaを見ながら話したので、中田さんがアウシュビッツ収容所に行ったことが平和活動のきっかけだったことを知ったので、神奈川支部の泉先生が英語の授業の中にALTとの活動でアジアの現実を織り込んだり、過去進行形の授業で『はだしのゲン』の中沢啓治さんや当時の広島の小学生たちが原爆が落ちたときに何をしていたか(確か、中沢さんは「小母さんと話していた」)を1人ずつに振り当てて英作文させる活動をしていたことなどを話した。「社会科の授業と言われないようにしっかり帯活動で英語力も高め、さりげなく織り込みます!」と説明。英文多読の話もした。
ここまで昼食を食べながらの1時間以内の出来事です!

そのあと、17時からライブの授業があり、「名詞」をテーマにしつつ、ボブディランの「ノーベル文学賞受賞、ボブ・ディラン記念講演、全文訳を公開! 2017.06.13」
(http://www.sonymusic.co.jp/artist/BobDylan/info/482760)の一節から、レマルクの『西部戦線異状なし』の抜粋「プラトン、アリストレス、ソクラテス、1000年前の文化、哲学、知恵はどうなってしまったと言うのだ? こんな事態は防げたはずだ。」という戦争に巻き込まれた若者の嘆きを紹介した。そして「学生街の喫茶店」の「学生でにぎやかな この店の 片隅で聴いていた ボブ・ディラン」までを口ずさみ、「Blowin’in The Wind 風に吹かれて」の1番を口ずさみ、3番までの歌詞を解説した。(ライブ授業で歌を扱うときは、著作権を考慮し、録画しておりません!)

Q: 英語で「税金」はなんと言いますか? 
1)income
2)salary
3)tax
4)wage

という問題を出し、答えはtaxと言った後に、
「ところで…、tax havenタックスヘイブンはご存じですか?
外国企業に対して税制上の優遇措置を与えている国または地域、租税回避地のことです。代表的な場所は、カリブ海の島国(イギリス領ケイマン諸島、バージン諸島)やアメリカ合衆国デラウェア州が挙げられる。1%の富裕層が世界の富の50%を所有するといわれる経済格差が拡大しているが、2016年5月に公表された『パナマ文書』は、間接税(消費税)の増税ではなく、多国籍企業・富裕層の巨額の国際金融取引に課税する方向への発想の転換を求めている(wikipedia参照)。
2017年10月16日、パナマ文書をもとにマルタ政府を追及していたジャーナリストのダフネ・カルアナ・ガリチアさんは、何者かに爆殺された。」を解説。

授業が終わった後、ライブ中継を見てくれていたN先生が「マルタのジャーナリストのことは知りませんでした!」とコメントしてくれた。

ルターらしい、社会科いっぱいの授業展開だったので、ここに記録しておきたいと思います。

追記:N先生のような自分より年若い先生に対しては、心配になって思わず言葉を尽くして多弁になってしまったり、逆に言わないで我慢してしまおうとしたり…、悩ましいです。今日はたくさん話してみました。中田厚仁さんとお父さんの武仁さんのことは伝えたかった。武仁さんは映画の『日本沈没』を観て怖がっていた小学生の厚仁さんに「お父さんが守ってあげる」と約束していたのに果たせなかったことを悔やまれて、その思い抱えながら国連大使をされていたというのを新聞記事で読んでいて、今も心に残っています。武仁さんもすでに故人。お2人で天国で何を話されているでしょうか…。地上に残っている者として、お2人には力が及びませんが私なりのやり方で平和を守っていきたいです。


2011.11.14 facebookの書き込みから:TPPについて
facebookに参加されていない方のためと備忘録としてここに掲載します。

●TPPに参加しないのが良いと私も思っています。
http://blog.tatsuru.com/2011/11/03_0941.php

ガラパゴス化の症状としてのグローバリズムについて (内田樹の研究室)
blog.tatsuru.com

●中学生の時に歴史で学んだこと。小村寿太郎による関税自主権の回復。みな~さん,覚えていますか?? 思い出してね!

●TPPに賛成:朝日新聞,
 TPPを疑問視する:琉球新報・高知新聞・新潟日報
http://www.asahi.com/paper/editorial20111108.html
http://www.47news.jp/47topics/e/222156.phpasahi.com(朝日新聞社):社説
www.asahi.com


●今日は中学生たちと「日本史カルタ」をしました。治外法権撤廃の陸奥宗光さんのカルタもありましたよ。
11月9日 23:10

●2011/11/14の夜のNHKニュースで「カナダも参加表明~」のように「みんな参加しているんだよ~」という報道だったが,ホノルルからの中継がブチッと中断。参加するのが当たり前,とだめ押しすることが阻まれた。
(以前,地震から復興してもう普通通りだよ~,原発も大丈夫だよ~というかんじの放映中に地震があった記憶がある。)
なにかの力が働いているのかな?

●さらにNHKニュースで「牛肉」「自動車」「郵政事業」に関してアメリカはTPPで要求してくる,とのことだった。
「う~ん,そういえば,以前もこんなことがあったなぁ」と,思い,
「郵政 かんぽ アメリカ 虎の子が灰に」でネット検索をしたら,「郵政民営化で350兆円の虎の子が灰になった」ことを思い出した。オーウェルの『1984』のように私自身の記憶が塗り替えられているように感じる。

さらには「在日米軍属の犯罪、4割が不処分 裁判権の空白明らかに」の記事が今日報道された。
http://www.asahi.com/national/update/1114/TKY201111140103.html
陸奥宗光の治外法権撤廃,
小村寿太郎の関税自主権の回復,
この2つは今,いずこに??
日本が独立国というのは錯覚なのでしょうか?

2012.04.16  NHK高校講座を聞いて(その1) 鷺沢萠さんのエッセーに寄せて
  「4月ですから基礎英語を聞きましょう。中2の皆さんなら,中1が復習になりますよ。」と中学生に数名に薦めた手前,帰宅して,久しぶりにラジオ第2を聴いていた。

 続けて,NHK高校講座。国語で,鷺沢萠さんの『「私」という「自分」』というエッセーを扱っていた。
(放送が聴けます:http://www.nhk.or.jp/kokokoza/radio/r2_genbun/archive/chapter005.html)

 海外に出かけ,英語が通じないある地方でバスに乗ろうとしたところ,コインで支払うシステムではなく,チケットを払うシステムに変更になっていたため,運転手と押し問答になって困っていたら,地元のおばさんがチケットを代わりに払ってくれて乗れたというエピソードを引用しながら,「ありがとう」「ごめんなさい」を現地語で知らなかったことを反省しつつ,他者を助ける人,他者にとって意味のある人でありたいという内容。

 すぐに思ったのは,鷺沢萠さんは自死されている(調べたら35歳という若さ)ということだった。作家の人生と作品は関係ないのだ…,と思ったり,複雑な気持ちが去来した。

 そんな気持ちの中,私は朗読を聞きながら,「他者にとって意味のある人」が指す意味範囲が気になった。人助けする人が「意味がある人」ということなら狭いな,と思ったのだ。反面教師のような人もいるし,「意味」が感じられないような人がいる。しかし,それさえも自分が未熟で,その人の「一面」としか向き合えていないからなのだ,ということが多々起こるのが人生の実相なのではなかろうか。
こういうことを高校の教室で話し合うことが意義深いのだろうから,問題の場を提起するという点で有意義なエッセーなのかな,などと今,この文章を書きながら感じている。

 これだけのことを考えさせてくれたのも鷺沢の文章がinspiringだったという証明になるだろう。そのような作家が早世する。生きるということの難しさを考えさせられた。

 ★さて,このあとに書くことが本題なのです! 現代社会の放送に驚いたんです!

●放送日4/16  第5回 第一章 新しい始まり
「私」という「自分」(1)(鷺沢 萠)
講師:東京都立豊多摩高等学校教諭 吉田 光
学習のポイント
[1]「私」とは誰? 「自分」とは何者だろう
[2]異国のバス停での経験
[3]「だれか」にとって「意味のある存在」とは


■2012.04.16  NHK高校講座を聞いて(その2) 「現代社会」の原発維持論調に驚いた! (1)
 これは重要なお話です。

http://www.nhk.or.jp/kokokoza/radio/r2_syakai/archive/chapter005.html
このサイトで,放送が聴けます。20分の放送で,13:35-13:42のところで「しかしながら今すぐ原子力発電を停止することはできません。日本の広範囲における大停電が発生することになるでしょう。」
 計画停電のことを前振りとして出しており,恐怖を売る手法です。
ネット検索で「原発 検査 全部停止 2003年」としてみましょう。すぐヒットしますよ。全面停止でも停電しない。大丈夫だってわかります。そして,ネット検索で「原発 検査 全部停止」で,3つめに朝日新聞のサイトで「5月上旬には…、再稼働する原発がなければ、国内54基すべてが止まる」って,出てくるんですよ!!! この放送で言っている「大停電が発生する」というのは間違いってことで,よろしいですね?

このあと,脱原発の意見3つをあげ,そのあとに原子力発電を肯定する意見(1 電力の需要は増大 2 温室効果ガスを出さないクリーンエネルギーの要 3 安定して電力を供給。少ない原料で発電できる発電方法)あげています。「あとから述べる意見が正論のように聞こえる」のは弁論術の常識(新聞社の投書欄の手法だと大学の社会科教授法で教わりました)だと私は思っています。意図的な流れです。

 ああ,こうやって,戦争中の日本人達は「進め小国民」と歌いながら,お国のために戦争に突き進んでいったんですね…。
(オーウェル『1984年』(ハヤカワ文庫)の「2分間憎悪」の時間で,敵国の対象がAからかつての友好国だったBにすり替えられても人々が気づかなかったシーン,それが思い起こされました。30分以上探しても該当箇所が見つからない…,う~む。)
 
●放送日4/16  19:50~20:10 第5回 調べよう・考えよう
課題と向き合う(3) 資源・エネルギー問題
講師:東京都立桜修館中等教育学校 高橋 勝也
http://www.nhk.or.jp/kokokoza/radio/r2_syakai/archive/chapter005.html


●http://www.asahi.com/special/10005/TKY201203250406.html
東電の全原発停止 柏崎刈羽検査入り、国内稼働残り1基
東京電力の柏崎刈羽原発6号機(新潟県、出力135.6万キロワット)が25日午後11時59分、発電を停止した。定期検査に入る。これで東電の原発全17基が止まった。5月上旬には北海道電力の泊原発3号機(出力91.2万キロワット)も止まる予定で、再稼働する原発がなければ、国内54基すべてが止まる。
 柏崎刈羽6号機は、25日午後2時から出力を下げ始め、26日夕には原子炉が完全に止まる。
 東電の原発の全基停止は、17基体制になった1997年以降では、2003年以来。このときは「トラブル隠し」の不祥事発覚に伴い、4~5月に20日間ほど止まった。福島第一原発事故があった今回は、長引く可能性がある。


2017年は? sasuke20021851 さん
2012年のNHK高校講座「現代社会」の放送を聴いて驚いたので、2017年も調べてみた。
http://www.nhk.or.jp/kokokoza/radio/r2_syakai/archive/chapter002.html

講義の内容は原発擁護なかんじだったが、
理解度チェックの質問「原子力発電の課題は何か。」の答えが「放射能の大量放出による安全性の問題」で、解説が「原子力発電所の事故が起こるまでは、原子力発電は発電量をかなり増やしてきましたが、安全性の欠陥が目に見える形で現れて、ほとんど発電されなくなりました。」というもので、少しましになったね。

https://plaza.rakuten.co.jp/shineikenkngw/diary/201204160001/ (2017.04.27 22:56:34)


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